ルートが家に着いた時には、もう大分暗くなっていた。
空の向こうには茜色のひかりが残っていて、星は数えるほど。

「ただいまぁ」

振り返って玄関の戸を閉めようとして、さっき数えなかった星が、光りはじめたことに気付く。