高校二年生の春、あたしは信じがたい事実を突き付けられた───…。




   ───数時間前───


「美依ー、話があるから降りてきなさい」


そう言われて降りたらお父さんとお母さんがすでに座っていた。


あたしが真向かいに座ればお父さんは静かに口を開いた。




「美依…本当はお前は猫なんだ」


………は?


あのー…頭大丈夫でしょうか?


てか実の父親だけど真面目に病院に行くことをオススメします☆


「その顔は信じていないようね」


母親の言葉に『当たり前だろ!!』ってツッコミたくなったが心の中に留めておいた。


「実際に確認するほうが手っ取り早いだろう」


その言葉に俯いていた顔を上げれば目の前にはねこじゃらし。


………。


「ねこじゃらしー!!!!!!」


ねこじゃらしに飛びつこうとしたらサッと避けられてしまった。


てか…なんであたしこんなにもねこじゃらしに反応してんのー!?




自分のとった行動に頭がついていけず、ムンクの叫びってヤツをした。


「Nooooo!!」


叫び声が響いたのは言うまでもないだろう(綺麗な発音だが)。





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