お前ら、姉弟みたいだよな。

最近よくあたしが言われる事だ。
季節は早2ヶ月もすぎ、今は6月の半ばぐらいだ。
お昼は相変わらず誠やたまに建吾や巻町たちと食べるけど、陸とも一緒に食べる事が多くなった。
陸とは帰りも一緒に帰るし、週末は遊んだりもしている。
陸がいない日なんてあるのだろうか。


あたしの日常は陸がいて当たり前みたいになってきた。


「・・・お前ら一緒にいすぎじゃない?」
「え、そうかな」
「いつもどうりッスけど?」
きょとんとあたしと陸は建吾に返す。
昼休みの屋上はいろんな生徒でいっぱいだ。
その中であたし達は柵によりかかって、購買で買ったパンを食べていた。
「だから姉弟みたいって言われるのよ・・・」
「あたしら、似てないのにね」
誠は溜息をついた。

「若原くん」
あたし達の前にあらわれたのはめっちゃかわいい女の子だった。
スタイルがいいのにちょっと童顔で、目がすごく大きくてかわいい。おまけに睫毛がながい。
クール系美人が誠なら、かわいい系はこの子だろう。
「菊池?どうした?」
どうやら陸と同学年の様子。
「今日ね、部活なくて、ミーティングやるの」