「ちっとも釣れないなぁ~」

夕暮れ時
釣りをしている
クロネコ。

フト
デカデカと
書かれた
立ち入り禁止の文字。

しかし
立ち入り禁止の先には
釣れそうな場所がある。
「ここは釣れない、いっそうの事、立ち入り禁止場所のが釣れるかもしれない・・入ってしまえ」
しばらく釣りを
していると
クロネコの背後から
懐中電灯の光が差す。

「こんばんは」

声の方に耳を傾けると
ブチネコ警察が
クロネコに
話しかける。

「立ち入り禁止場所だと言うことを知っていて、釣りをしたんですか?」
「はい、知ってました」
「ここは、大変危険です。それにブチネコ警察の土地です。とりあえず、ブチネコ警察署まで来て下さい」

ブチネコ警察官と
警察署まで行く
クロネコ。

「クロネコさん良いですか?これからは、立ち入り禁止場所で釣りをしないで下さい。我々は、市民の安全を守るのが仕事です」

その一件があってから
クロネコは反省し
2度と
立ち入り禁止場所での
釣りを
やりませんでした。

ある時は
釣りをして
よい場所なのかどうか
たずねたりもしました。