土日が明け久しぶりの学校。
私は相変わらずクラスのイケメン王子もとい、陸と登校を共にしているのだが……
「慣れないっ!!」
「何が?」
隣から聞こえるとぼけた声。
私は震える拳を押さえながら言った。
「わかんないの?!この視線!私は耐えられん!」
そう、女子の皆様からの視線。
陸に送る熱~い視線と、
私に送る冷た~い視線。
私は、そんなに強い精神持ってません。
「別にイジメがあるわけじゃないからいいだろ?」
「まーそうだけどさー。」
いつイジメられてもおかしくないじゃん?!
時間の問題だと思うんだよねー。
「イジメられても、お前大丈夫だろ?」
陸はニヤけながらそう言った。
こいつ、楽しんでる…。
フンだ!どーせ、私はか弱くないですよーだ!!
私はさっさと上ぐつに履き替え、靴箱を後にした。