君との出会いは、一昨年のちょうどこの時期…―春。
中学生になったばかりの私たちは、着慣れないセーラー服を着て新しい教室にはいった。
「万実おはよー」
「おはよ由紀」
「いやいやいや…まさかまた万実と同じクラスとはねぇ…」
「はぁ…腐れ縁か」
「おい…なにげひでぇ…」
私は今日も、いつものように、いつも通り親友と、いつも通りの会話をしていた…。ただ違ったのは…―。
「あっ!ねぇねぇ由紀、王子様と離れちゃったね!さみし~」
「だからその呼び方やめろっての王子様違うし」
「…よしっ由紀、見に行こっか」
「え…誰を?」
「あんたの王子様♪」
私は由紀の腕を掴み、引っ張り隣のそのまた隣のクラスに向かった。
中学生になったばかりの私たちは、着慣れないセーラー服を着て新しい教室にはいった。
「万実おはよー」
「おはよ由紀」
「いやいやいや…まさかまた万実と同じクラスとはねぇ…」
「はぁ…腐れ縁か」
「おい…なにげひでぇ…」
私は今日も、いつものように、いつも通り親友と、いつも通りの会話をしていた…。ただ違ったのは…―。
「あっ!ねぇねぇ由紀、王子様と離れちゃったね!さみし~」
「だからその呼び方やめろっての王子様違うし」
「…よしっ由紀、見に行こっか」
「え…誰を?」
「あんたの王子様♪」
私は由紀の腕を掴み、引っ張り隣のそのまた隣のクラスに向かった。