ここは、魔女の国。男子禁制の女だけの国。
ここの人々は立派な魔女になるために、魔女学校に入るのであった。
立派な魔女になった暁には、政治的発言を持てるようになり、法律(この国では魔女規定という)を定めるようにできるのであった。もちろん、それなりの給料もある。


魔力が強い者ほど偉い、それがこの国の常識だったとさ。




ドガーン

地面が大きく揺れたと同時に、歴史ある魔女学校の校舎が破壊された。

「またおまえか」

先生らしき人が、へへへと申し訳なさそうに笑いながら突っ立っている、一人の生徒を叱責した。


「今は、浮遊の勉強をしてるんだ。『爆発しろ』なんて言った覚えはないぞ!!」

持っているステッキで、少女のおでこを軽く叩いた。
少女は少し赤くなったおでこを触りながら

「私だってちゃんと『浮け』って言いましたよ。『爆発しろ』なんて言ってません」

そう言ったと同時に、今度は少女たちが立っている校庭の隅が爆発した。

「……」