文化祭が終わってもう一ヶ月もすぎた。

もうすぐ夏休み。

そんな中一番浮かれてるのは藍那。


「なんていったって今回のミスコン!あたし絶対入賞してみせる。」


そういって張り切ってる。

我が学校伝統のミスコン。


「知ってる?ミスコンで選ばれた人は必ず幸せになるんだって。」


鼻歌を歌いながら言う藍那。

藍那は一個上の先輩のコトがスキらしい。

だからミスコンとって先輩と幸せになるんだって。


「そんなにうまくいくのかな?んてかそれって物理的じゃないよね。信じられないな。」


「もーなにいってんの?エリ。夢がないなぁ。夢が!」


夢がないとか。

だって本当に幸せになれるわけないじゃん。


「まぁとにかくさ。今回はエリも一緒にでよ?」


「え?あたし?出るわけ無いよ。」