でも、そんなことを亮先生が見逃すわけもなく………あっけなく、ドアに手をかける間もなく、腕を掴まれた。
「やだー、放して……お願い」俺は必死に亮先生に懇願したが…無駄だった。
亮先生は俺を軽々と抱き上げ、暴れる俺をベッドに押さえつけた。次に亮先生は、ナースコールを押して「ゴメンけど、抑制ベルト持って来てくれる?」と看護婦さんを呼んだ。
俺はひたすら「ヤダー、ヤダー」と叫ぶしかなかった。