映画館を出ると、アミューズメントパークの看板が目に入った。



中では…



太鼓ゲームに夢中な中学生。



UFOキャッチャーで縫いぐるみを取って大はしゃぎするカップル。



様々なゲームに没頭する人々の姿があった。



その中に戦争物のゲームがあった。



相手の兵士や戦車などを倒す度にポイントが上がり、最後は捕まっている捕虜を助け出すと言う内容の物である。



もちろんゲームの中の兵士は実在しない。



人格や人生は存在しない。



捕虜を救出すると言う“大義名分”を与えられ、相手の兵士をポイントととしか見ずに殺して行くこのゲーム。



小学生の頃から没頭していたらゲームの世界と現実の世界の区別は、もしかしたら…混乱してしまう人間もいるのではないだろうか?



ほんの少し鳥肌が立つのを感じた。