先生が自習室から出て行った後、私はため息を零した。 「なんで、あんなこと言ったの?余計なことばっかり言うから、話が変な方向にいっちゃったじゃない。」 「変じゃねぇだろ?紗智がいちいち否定的過ぎるんだよ。」 「当たり前でしょ?どうして私が勉強を教えなきゃいけないのよ…。やってられないわよ。」 私がイライラしながら言うと、九条君は黙りこんでしまった。 別に私は変なこと言ってない…。 言い足りないぐらいなんだから。