「あぁん!?怪我しただぁ?」






「全く......面倒くせぇな。怪我するくらいなら、スポーツなんかすんなよ!......ほら!怪我したところ見せてみろ!」






「あーあ......結構深く切ったなぁ。いてぇだろ?」






「当たり前な事聞くなってか?はいはい。悪かったよ。」






「おらっ!処置はもう終わったぞ!」






「おい!ちょっと待て!授業に出んのか?......怪我してんのに?」






「あと10分で終わるし、ここで休んでいけよ?」






「なんだ?その顔は。......文句あんのかよ?」






「文句ねぇなら、さっさとこっち来てイスに座れ!......怪我してんの足なんだから、ひでぇだろ?」






「良いか?他の奴には誰にも言うなよ?俺とお前だけの秘密だ......」






「ジャーン!駅前のケーキ屋のケーキだ!いつも朝に買ってきて、この時間にコッソリ食ってんだ。」






「なんだよ!この顔で甘党だってか?余計なお世話だよ!......ほら、お前にも特別にやるから!」






「美味いだろ?俺のお気に入りなんだ。」






「おっ!チャイム鳴っちまったな。」






「おい!」






「また、怪我......して来いよ?」






「ははっ......そんなに怪我はしたくねぇか。......じゃあ、仮病使って来な?」






「待ってるからよ?」