~家~





『パチッ』

「ただいま...」




誰もいない部屋の明かりをつけ、自分の家へと入る。
ヒールを脱いで、風呂場へと向かう。
すると、携帯の音が鳴った。
もしかして、昨日の怪しい人?


風呂場へ向かいながら電話を取る。
非通知だった。





「...はい。もしもし...」

『...昨日の車の奴なんだけど...』

「はい?」

『遅くなってごめん。それで、お金なんだけど...』







怪しい人の後ろからはザワザワと声がする。
何のしごとの人?