入学を控えた春休み。
友達と遊んで家に帰ると祖母が入学のお祝いに来たと玄関で迎えてくれた。
もうすぐ中学生になるというのに
相変わらず私は祖母にベッタリだった。
母は祖母と一緒に私の一人部屋を作ってくれていた。
その部屋は見事にキティちゃんだらけ。
「あんたがキティちゃん好きだから全部キティちゃんにしてあげたのよ?」
「ありがとう!すっごく嬉しい!」
そうあたかもお礼を言えと言わんばかりの母を前に、大袈裟に喜んでみせた。
私がキティちゃんを好きだったのはもうかなり前の事だ。
今では違うキャラクターが好きなのに、母は私の好きな物さえ知らない。
だからと言って訂正を求めない。
母に期待をしてはいけないから。
期待しても何も返ってこないと
理解してもらえないと
この12年間で散々学んだのだから。
友達と遊んで家に帰ると祖母が入学のお祝いに来たと玄関で迎えてくれた。
もうすぐ中学生になるというのに
相変わらず私は祖母にベッタリだった。
母は祖母と一緒に私の一人部屋を作ってくれていた。
その部屋は見事にキティちゃんだらけ。
「あんたがキティちゃん好きだから全部キティちゃんにしてあげたのよ?」
「ありがとう!すっごく嬉しい!」
そうあたかもお礼を言えと言わんばかりの母を前に、大袈裟に喜んでみせた。
私がキティちゃんを好きだったのはもうかなり前の事だ。
今では違うキャラクターが好きなのに、母は私の好きな物さえ知らない。
だからと言って訂正を求めない。
母に期待をしてはいけないから。
期待しても何も返ってこないと
理解してもらえないと
この12年間で散々学んだのだから。