ケータイ小説 野いちご

ほとり

琵琶湖

アタシは琵琶湖の前にしゃがんで、湖に指を入れた。
温かい陽に照らされて、温もりを求めていたアタシだったが、琵琶湖はひんやりとしていた。


彼は到着してすぐに、電話をすると言って、少し離れた場所にいた。


アタシは彼に申し訳なかった。それと、電話の相手にアタシとのデートがおもんないと話していないか心配になった。


気持ちはネガティブになっていくばかり。


琵琶湖のほとりで、アタシは何をやってんだろう。


今までのことを思い浮かべた。


そもそもアタシはなんで琵琶湖なんかに来たんだろう。



なんとなく気付いていたが、確信してしまった。

アタシは最近別れたあの人が忘れられないんだ、と。あの人が滋賀出身だってことを。


アタシと別れることになって入院してしまったあの人を。


アタシは罪悪感でいっぱいになった。
あんなにアタシのことを精一杯に愛してくれたのに。アタシのワガママで別れたいと言って、ご飯も食べれず、倒れてしまったのに。

本当にごめんなさい。

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