そうして夏樹の家で落ち着くアタシ。
夏樹の家は両親が共働きで、パパさんもママさんもバリキャリだから、いつも帰りは夜遅い。
「夏樹の家も昔と変わってないね。」
キョロキョロとリビングを見回してみるも、昔と余り変わっていない室内にホッとする。
『変わったのはオレ達だな。』
夏樹にそう言われて、昨日の一連の出来事がフラッシュバックして来ると、一気に顔が赤くなるのを感じる。
もうっ!と頬を膨らませて夏樹を見ると
『だろ?』と目配せしながらいたずらに微笑んだ。
ドキッ!
夏樹…何だか可愛くない?麻子の言う通りやっぱりツンデレなのかもしんない。(そう言う彩も十分ツンデレなんだけども。)