ケータイ小説 野いちご

暗号の森

消えない傷かあるいは…

暗い夜の絡みつくような闇が、うざく感じるかあるいは、優しさと感じるかは…まぁ人それぞれだろうな…


「中岡?」

暗い闇の中から、聞き慣れた実に心地良い声が聞こえてきた。

「…」
声を返そうとしたが中々出ない。
力を振り絞り声を出す。

「ああ…」
かの鳴くような情けなさ。
「生きちょったか…どこか痛むか?」
心地良い声が、かすれ声を闇の中に響かせる。

「背中と…足の健を斬られたがぜ…」

「おいは、脳をやられちゅう…もうあかんぜよ…」

心地良くかすれた奴の声が、途絶えた。
「おい…」

「おい!」

「おい!!」
「おまんは死んだらあかんぜよ!」



「龍馬!!」

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