翌朝。
私たちは宿をでて、昼にはもうガダ村を出ていた。
アミラまでの道のりはほぼ平地となっている。
多少道が悪いものの、アテ島のなかではまだマシだ。

「アミラ村までは……三日だったっけか?」

狼がアテ島の地図を見ながら言った。

「うん。距離的にはそんなにないんだけど……この通り、道が悪いから。雨降った日は最悪だよ」

私は苦笑しながら地面を指さした。
出発してから一日目の夕方までは、こうして雑談しながら歩いていった。
日が暮れ始めてからは、野宿の準備をした。