雪「ごめんね。
私今まで…皆に嘘ついてたの…」


白「雪…泣かないで?」


雪「私ね…皆には
新しいお母様に辛い仕打ちをされて、堪えられなくて、家を出た って言ったでしょ?」


黄「…うん」


青「もしかして…婚約が嫌で家を出たのか?」


雪「…私の婚約をお父様もお母様も本当に喜んでくださったわ。

そんな2人の悲しむ顔を…私は見たくなかったの…」

橙「…帰るなんて言わないよね?」


雪「わからないわ…
そのうち私を探しに来る人がいるかもしれない。

皆に迷惑かけるくらいなら いっそ…」

赤「何言ってるんだよ

そんな事をして皆が喜ぶと思ってるのかよ…」



緑「…なんなんだよ…」



―バタン―



雪「りょうた…」



りょうたは部屋を出て行った。