「ここだよ。」



私の家の前に着き、自分の家を指す。




「けっこういいとこ住んでんじゃん」



「そう?普通だよ」




まぁお母さんと二人で暮らすにはちょっと大きいけど。てか今はお母さん出張でいないからかなり大きく感じる。




「じゃぁ俺かえ…」




ダダダタッ





「怜奈ちゃん!」




「え!?おばさん。どうしたの?」




勢いよく私の家に走ってきたのは近所に住むおばさんだった。



「今ねここら辺で変質者が出たのよ!ほら、今日から怜奈ちゃんのお母さんいないんでしょ?危ないと思って…。」




あー変質者ね。おばさん大げさだよ…。




「怜奈ちゃん、うちに来る?…ってこの子怜奈ちゃんのボーイフレンド?」




ボーイフレンドって…古いよ…。



おばさんは私の横にいる王子に目を向けた。



「いや…ボーイフレンドてゆうか…高校の先輩…」



「はい。ボーイフレンドです」




私の言葉を遮り笑顔で言う王子。


だから勝手なこと言うなよ。