「私、香織たちに何かしたかなぁ?」   アースウィンドファイアーのディスコミュージックが流れるトワイライトの待機席で、酔っぱらったユカは少し下をむきながら、ポツリとそう言った。 周りの目をあまり気にしない、マイペースなユカにしてはめずらしい発言だった。 「なんで。」 少しぶっきらぼうにミナコは聞きかえした。 あれから二ヶ月。 ミナコはつけまつげにアイプチで必死で目を大きくし、 エクステをつけた髪と同じ色のカラコンもいれた。 バレーで鍛えた大柄な体は胸だけを強調し、女の色気をアピールしていた。 持ち前の明るさと愛嬌のよさ、そして何といってもユカに負けたくないという意地で、ミナコもようやくお店のトップ5に入りかけていた。 「いや、何となくなんだけど、、気のせいかな。」 「あんた可愛いから、ひがまれてるんじゃないの。」 「え~っもしかしてナオキの事かな?   バカらしい。ありえない。あんな子供、相手にしてないのに。」 すっかりトワイライトの売れっ子になったユカは、時たま大学のサークルの男をバカにすることがあった。 デリヘル疑惑の噂に加え、見