「アキちゃんと正式に付き合うことになったから」

葛城からそう伝えられたのは、昨夜のことだった。


おれの家にまで押しかけてきて、このことを永遠と喋り続けていた。

…やめろよ‥や、めろー!


おれの前で…アキのことを話すなっ‥

もう、関係ないんだから。



『ああ、おめでとう』


なぜこう言ったのかわからない。‥口が勝手にそう言っていた。

アキが誰と付き合おうと‥知ったことじゃねえ。



おれのおめでとうに驚いた顔をしたあと、「用事がある」と言って帰っていった。