ショートヘアーの真理子が
愛らしかった。


退院が決まって

真理子の両親と乾杯をした。


「かんぱーい」


地獄の闘病を支えながら
三人の絆も強くなった。



「やっと・・・帰ってくると思うと…」

真理子の母親が涙を流した。


「よく耐えてくれた・・・・
先生のお力のおかげです。
私たちだけなら支えてやれなかった。
本当にありがとうございます。」


思いだすだけでも
辛い思い出がよぎる。

真理子の苦しんでいる顔を思い出す。
俺が行くと
真理子は必死に微笑む・・・・・。


それが可哀そうで
俺たちは外で泣いた。


真理子が頑張ってるんだ


俺は自分を奮い立たせた。
健康である自分も一生懸命やらなくて
どうする・・・・・・


「真理子さんのおかげで
僕も成長しました。
負けられないそう思ってやってきました。」