次の日は、三時間目と四時間目のあいだに学校にいった。

単純に寝すごしたのだ。

おれがくるのと教師がくるのは、ほとんど同時。
遅刻届をもっていないが、ぎりぎりセーフ。
なにくわぬ顔で席につく。

となりの席にはユミがいた。
ほんのちょっと目を赤くはらした女に、おれは声をかけなかった。