ケータイ小説 野いちご

私の兄は、アイドルです。

★stage.5

 
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そして足早に時は流れ、

7月も終盤に差し掛かり。



お兄ちゃん達は(一応、私もね!)目まぐるしすぎるくらいに忙しい日々を駆け抜けて、

遂にコンサートツアー初日の前日になった。



毎日毎日厳しいレッスンに、ハードなスケジュール。


夏休みに入った私は、毎日お兄ちゃん達の雑用係
(別名:お兄ちゃんの我が儘聞き係とも言う)
を走り回ってしてて、

そろそろ要領が掴めてきてたんだ……




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「おらっ、チビ!
早く飲み物買って来い!」


「うっさいなぁ!
言われなくても分かってるよっ!」



今日も楽屋に響く、
相変わらずの兄妹の口喧嘩。笑


懲りないよね……
私達2人って。



ここまでウザ兄達の雑用係をしてたら、

ウザ兄が飲み物を欲しがるタイミングが分かってきた私。



最近のハードすぎるスケジュールでいつにも増してイラついてるお兄ちゃんは……

……正直、我が儘が過ぎてて。


毎日毎日、絶妙なタイミングでコーラゼロを欲しがるんだ。




ウザ兄をギロリと睨みながら、財布を持ってドアまで歩いて行った。



 

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