ケータイ小説 野いちご

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私の兄は、アイドルです。

★stage.10

 
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──悩んでいても、時間は過ぎる。


私の気持ちはモヤモヤし続け、
けれども状況は一向に何も変わらない。





……そうして、あっという間に夏休みは過ぎていき。

二学期の始業式の日の朝になった。



けれど……


そんな日に限って私は……





「お前、バカじゃねーの?」


「……うっさい」




呆れ顔のお兄ちゃんが、
ベッドに横たわる私の目の前で盛大に溜め息を吐く。




「38.2℃。
夏風邪……しかも始業式の日とか。
お前なぁ?バカもいいとこだよ」


「……うっさい」




うっさい、バカ兄……!


体温計をぷらぷらと持ちながら、完全にバカにしたみたいに言いやがって……!



けど……、確かにバカだよ私……

なんで夏休み中じゃなくて学校始まる日に風邪引いちゃうんだよっ!



原因は、きっと連日のクーラーかもしれない。

蒸し暑い夜中もガンガンにかけて、お腹丸出しで寝てたから……


前にクーラー病にもなったのに学習してないのって……

……やっぱバカだ私。




「学校には、俺から電話しとくから。
今日は寝てろよ?」



 

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