それから2週間。

本当に大変だった。


学校が終わった後は事務所に直行。

毎日遅くまで練習をして帰宅するのは12時を過ぎることも。

バレエや新体操の経験があるとはいえ、アイドルがステージ上で披露するダンスは特殊で苦労した。


デビュー前日の練習が終わった時にはくたくたで、もう一歩も動きたくないという感じだった。


「お前なあ、このくらいでへばってたらこの先やっていけないぞ。

俺らだってお前の練習につきあいながら自分たちの仕事はちゃんとこなしてる」


清龍が呆れたように言う。



そうだ。

みんな私より忙しいはずなのに文句ひとつ言わずに私の練習につきあってくれた。

明日のデビュー、みんなのためにも絶対成功させてやる。