くるっと振り向いた王子様があたしに気づき、笑顔で言った。



「麗奈、おはよう。」



「おはよう、聖羅。」



急に胸の鼓動が高鳴る。


聖羅の後ろ姿を見つけ、こっそり見惚れていたんだけど、あたしの視線に気づいたのかな?



恐れ多くも、二人で並んで歩く。