親友の美紗が案じた通り、咲は泣いていた。 「‥‥うぅ。 ひどい。‥ぁの人‥‥絶対‥友達なんかじゃない‥‥っ。」 まるで‥‥‥。 「彼女‥‥っ。」 女子高生でまだまだ子供な咲。 そんな咲より、大人な女性の方がりょうに釣り合っている。 ますます自分が惨めに思えて泣けてくる。 悲しくて、悔しくて、夕食も喉を通らなかった。 心配して部屋に入ってきた母にも 「何にもないから。」 そういって外へと追い出した。