私が涼君のことを
好きになったのは

初めて会ったとき…



私がまだ4~5歳で

お兄ちゃんと涼君が
小3のころ、


――――………

お兄ちゃんは
学校が終わったあと

家に誰かを連れてきた。

今の季節は夏…


クーラーの効いた
リビングに

お兄ちゃんと
知らない男の子が

入ってきた。


「誰?」

小さい頃の私は
お兄ちゃんに問いかける

「俺の友達だよ!
涼っていうんだぁ」


「……りょう?」


「うん!俺は七瀬涼。
宜しくなっ!
えっと…」


涼君はまだ私の名前を
知らない


「歩波だよ」