「……泉、好き…大好き。」




俺は今、

告白されている。


今日だけで3人目。


騙された。


係の仕事手伝ってほしいって言うからノコノコついてきたらこんな展開に…。


どんだけお人好しだよ俺。



しかも資料室というあまり人が来ない密室…。


俺は部屋の奥に追いやられ、逃げるためのドアは遥か遠くにある。


どう回避しようか。





「……あぁ……はい…」



回避方法を考えるためにとりあえず返事をして、時間をかせぐ。



告白なんて


俺にとってはなんてことないんだ。




耳にタコができるほど聞いた「好き」



言われすぎると何のありがたみもありゃしねぇ。


トキメキなんて素敵なものもない。


俺にしてみたら蚊にさされたようなそんな感覚。