あたしは一体、何を必死に否定していたんだろう。



修平くんはそんなんじゃないって泉サマに説明して…



それで?


何を期待してた?





必死に説明したって、泉サマはあたしと関わりたくないって思ってるんだから何の意味もないのに…





彩ちゃん…



泉サマがあたしのこと気になってるなんて、やっぱりそんなのありえないよ。




それから…




修平くんとは付き合えない。





そもそもあたしみたいなのが恋愛について考えること自体お門違いで…



あたしに修平くんはもったいなさすぎる。



修平くんにお似合いの人ならたくさんいる。



あたしじゃなくていい。




ちゃんと言おう。



断ろう。




そしたらまた前と同じ生活に戻るだけ。



それでいい。




こうやって悩んだり考えたり落ち込んだりしないで、平凡に学校生活を送って今まで通り仕事をこなして…



それだけで充分なんだから。