あたしは音を立てて生徒会議室のドアを開いた。


「何事ですか?」


眼鏡をかけた女子がギロリとあたしを見る。


「正木悠太を出せ!」


「今は居ません。」


「どこ行った!!?」


「企業秘密です。特にあなたには。」


つんとした顔でバナナを食べる女子。


こいつが例のスキンオブバナナロードのバナナの皮を提供した副会長か…。



「あんたに良いこと教えてやるよ。」


「はい?」


バナナを食べながら冷めた目で見る副会長。



「バナナダイエットは朝にバナナを食べるだけでいいんだよ(詳細はwebで)。」


「なっ…!」


副会長はポトリとバナナを落とす。


そして、少し経ってから息を吐く。



「仕方ない…あなたは私に自分の過ちを気付かせてくれました。


会長の居場所をお教えしますよ…。」



「そうかいそうかい!それは有難ぇ!」



副会長は眼鏡の奥にある真剣な目であたしを見た。



「会長はこの学校付近の中学校を転々と移動しています。」



中学校・・・?