「停学処分…ですか…。」


蘭がペラッペラの一枚の紙を見つめる。


そのペラッペラの紙に書いてある停学処分の通知。



何やってんだろう…あたし。


もうどうでもいいや。


こうなったらどうなってもヘッチャラだ。


えへへへへへへへ・・・。



「遊園地に行こう。」


蘭は手に持つ紙を机に置き、真剣な目であたしを見て言う。


「明日、近くの遊園地に行こう。決まりね。時刻は…」


「ちょっ…ちょっと待って!なんでいきなり遊園地!?」


「・・・・。」


真剣な目で見つめる蘭の顔がやがてほぐれ、優しく微笑む。



「いいじゃん、久しぶりに。気分転換で。」


「でも、蘭は学校があるじゃん…。」


「休むよ。」


「ダメだよ!」


「やだ。」


そう言って、蘭は頬を膨らませる。