次の日――。
私はいつもより早く起きて、朝食の用意をした。
いつものコーヒーとトーストと違う朝食。
今日のメニューは、ベーコンエッグにサラダにコーンスープ、それからトーストとコーヒー。
和彦が泊まりに来た日の特別な朝食。
今日は洋食だけど和食の日もある。
ダイニングテーブルに向かい合わせに座って食べ始める。
「紗英にプレゼントがあるんだ……」
「プレゼント?」
私はベーコンエッグをフォークで切っていた手を止めて和彦の顔を見た。
「あぁ、昨日の初出勤のお祝い」
「だって昨日……バラの花束もらったよ?」
「それとは別」
和彦はそう言って、コーヒーを一口飲むと、スーツの内ポケットから長方形のものを出して、テーブルの上に置いた。
白い包装紙に、私の大好きなブルーのリボンで可愛くラッピングされたもの。
何だろう……。