「・・・でも、俺が教えちゃって良かったの?」





 「・・・・・・」




 俺はどうしたらいいか分からなくなった。




 「涼介・・・?」




 「・・・・俺行かなきゃ」





 「は・・・・?ちょっと待てよ!!!!」




 慶の言葉も耳に入って来なかった。




 俺は全力で走り出していた。




 ・・・・彼女に会いに行くために。