「・・・くんっ・・・、たいちくんっっ・・・!」



・・・?誰かがボクを呼んでる。




「・・・・んぅ・・?」



「!!あかりお姉ちゃんっ、気付いたみたい!」




ボクを呼んでいたのはかなちゃんだったみたいだ。




「・・・あっ!!けいとくんっっ?!」




ボクは急に昨日の夜のことを思い出し、また心臓がドクドクいう。




「たいちくん。けいとくんなら大丈夫だよ。たいちくんのほうこそ、もう落ち着いたかな?」



あかりお姉ちゃんがボクに笑顔で言った。




ボクはその言葉には応えず、すぐに病室のすみにあるけいとくんのベットを見た。




「はぁー、よかった・・・。」




ちゃんとけいとくんはベットで静かに寝ている。




「もうっ、たいちくんまで倒れちゃうから、かな達すっごく心配したんだよっ?ねっ?」



「・・・ん。」



しおりちゃんがかなちゃんの言葉にコクンっとうなずいた。




「へへっ。ごめんね。あとあかりお姉ちゃん、ボクはもう大丈夫だから。昨日はごめんなさい・・・。」



「ふふ、謝んなくったていいんだよ。落ち着いたみたいでなによりっ!あっ!そういやぁ、しゅうたくんがたいちくんとけいとくんのこといっちばん心配してたよ。」



「え?」



「そうそう。何回も何回も、『たいちくん達大丈夫だよね?』、『ちゃんと目ぇ覚ますぅ?』って、いつものしゅうたくんじゃないみたいだったんだから。笑」



「・・・そうだったんだ。」




しゅうたくんにまで悪いことしちゃったな・・・。