ケータイ小説 野いちご

GAME ‐ゲーム‐

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―20XX年 8月1日

この物語はここから始まった…


―舞台は遠くない未来、地球。
科学が進歩し、色々と便利になった時代である。
そんな時代に、ここ京都に一人の男子高校生がいた。
名を、天風 光輝(あまかぜ れい)。
蒼蒼(そうそう)とした青い髪をし、地元の名門校、大龍門高校に通ういわゆる優等生である。
その日、少年は調べ物をしに町の図書館に来ていた。

「はぁ~、なかなか良い資料ねーなぁ…」

頬杖をつきながら、館内にあるパソコンをいじっている時だった。
ふと、見ているサイトにある隠しリンクに気付いた。
「ん、隠しリンク?」

無関心ながらも、それとなくクリックしてみた。
リンク先には、いかにもな黒い背景に赤い文字で作られたサイトに繋がった。

「都市伝説ねぇ…」

都市伝説の記事をなんとなく見ていると、一つの記事に目が止まった。
記事タイトルは、

(人間を数多《あまた》に飲み込むPC!?)

心の中で何かが騒めいた…
自然と左クリックをした先には、長たらしい文章が書かれていた。
だが、少年はそんな事も気にせず黙々と読み始めた。

「………」

5分ほど経つと少年はおもむろに席を立ち、パソコンの電源を落として図書館を足早に出ていった。
少年を何かが急き立てるかの様に、だんだんと速度の上がる歩み。
しばらく歩き、帰宅するとただいまも言わずに二階の自分の部屋へと入った…
部屋に入っても少年はなかなか落ち着かず、ベッドの上に仰向けになった。
少年の頭からは、先程読んだ記事が離れなかった。

(子供の間で流行しているPCゲーム。そのゲームをプレイした子供達が次々と消息不明……)

少年はそういう物を信じる質じゃなかったが、この記事には少々心当たりがあった。
同じクラスの炎寺 恭介(えんじ きょうすけ)。赤々とした長い髪を首辺りで縛っていて、光輝とは小学校の頃から一緒の仲であった。
その恭介が先週、いなくなってしまったのだ。先生が言うには、家の事情で引っ越したらしいが、今まで何か合ったら絶対に言い合う約束だった。
その恭介が自分に何も言わずに引っ越しするとは思えなかった。
それに…


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