―放課後。


凌チャンさんはバイトなので、一人で帰ります。



今までも一人だったから、とくに変わりなく。



「のーんチャーン!!」


ドンッ!!


「うぉあ!」



靴を取り出そうとかがんだとき、元気な声とともに背中に何かが突撃してきた。



この声は、

「鈴サン痛いッス」


凌チャンさんの双子のお姉さん。

鈴サンだ。