ゴォオォオォオン。

新年を告げる除夜の鐘の音と。

「メグ!!」

一人の青年の叫び声が重なって、その戦場を引き裂いた。

思わず声のする方を見る俺。

そしてこれまた、思わず俺も叫ぶ。

「シュナ兄!」

その呼び名に思い当たる節があったのか、青年も俺を見て目を丸くする。

「千春!?お前こんなとこで何やってんだ!?」