日曜日の夕方のスーパーマーケット。

俺たちは献立を考えながら食材を選んでいた。

「そんで、今日の晩飯はどうすんの?」

俺は隣でカートをひく未来に聞いた。

「今日は寒いから鍋料理にしようかなって考えてる」

未来が言った。

「まあ、そうだな」

「今流行りのトマト鍋にしようかな?」

そう言った未来に、
「トマト鍋って、うまいのか?」

俺は聞いた。

「知らなーい、食べたことないし」

話をしながら、俺たちは店内を歩き回った。

俺たちの横をすれ違う人たちが、チラチラと視線を投げてくる。

どこの世界でも双子と言うものは、やはり珍しいみたいだ。

人間界に住んでようやく1ヶ月経ったけど、まだまだ知らないことだらけだな。