「ほらっ、佳奈、恭子、起きろっ」

貴子が怒鳴る。

「うぅ…今何時…」

佳奈が時計を見る…まだ6時半だ。

「まだ早いわよ」

恭子がボヤく。

「7時から朝食よっ。
さっさと起きて準備しなきゃっ」

「食べることしか頭にないの」

恭子が枕を投げつける。
仕方なく起きる佳奈。
そして恭子も。
ボーっとしながら準備を済ませ、貴子に急かされロビーへ。
すると、すでに由梨と由香も到着していた。
もちろん、彼と池田も。

「おはようっ」

「社長出勤かっお前は」

池田から突っ込まれる貴子。
ボーっと歩いている佳奈に、

「まだ寝てるのか?お前は」

彼に頭を小突かれる佳奈。

「貴子がうるさいんです」

あくびをしながら答える香奈に、

「飯食ったら、目も覚めるぞ」

と笑う彼。
そんな二人のやり取りを見てニヤける恭子。
そして朝食。
朝から貴子の大食漢には…頭が下がる。

朝食もそこそこに競技会会場へ出発した。