私の携帯が鳴ったのは、夕飯を作り始め時でした。




キッチンから見渡せるリビングでは、我が子がアニメを見ながら踊っていました。




「もしもし?」




「あー、オレ。これから帰るから」




いつもの帰るコール。




「はいは〜い」




……そう返そうとした時でした。