あれからさわやか物産との商談はなく、平穏な毎日を過ごしていた


彼等の正体を知った私


あの夜の翔太は私を大事なモノを扱うようにとても優しく抱いてくれた


翔太が昔、総長でも構わない


私は翔太と一緒にいたい


その想いは本当だった


「杉本君!」


「はい」


伊沢専務に呼ばれて専務のデスクの前に歩み寄る


「今度、本社で秘書研修があるんだが、今週中に返事をしたまえ」


「秘書研修…ですか?」


何?秘書研修って…?