「キレイな髪だね」
アタシの赤くマニキュアされた、長い髪を撫でながら言った。

高校生って普通、髪の毛茶色とかにするよね。
だけどアタシはレッド。
でもね、パンクロックとかじゃないよ。
上品に仕上がってるの。

行きつけの美容室のおじさんに、
「純粋でいい子なんだけど、どっか危なっかしい感じなんだよね〜」って言われた事があるんだ。
自分でも自覚してるけどね。

こんなとこ来るくらいだから。

でも、悪い事してるだなんて、全く思わない。

winwinの関係。
アタシにはマサトが必要で、彼にはアタシが必要。
それが分かってても、心配になる。


「ねえ、真人。アタシのこと忘れないでね。何があっても。」
「忘れないよ!Jullyがこれからどんな大人になるのか、楽しみだもんな。」



早く本当に大人になりたい。

ずっと見ていてもらいたい。