俺は中島渉、めんどいのでワタルでいい。

今、俺の後ろは大変になっている。何が大変かって?それは30分前に遡る…

いつものようにアイドルの写真集で自慰行為にふけっていた俺は、フィニッシュに差し掛かろうとしていた。

『うぉーユウちゃぁん!』

我ながら馬鹿だ、後ろに誰かいるのにも気付かずにこんなことを叫んでたのだから。

『あの…もし…もし?』

子供の声だ。もしや隣の家の子が俺の部屋に潜りこんできたのか?いや、そんなハズはない。部屋は閉め切って施錠までしていた(俺のクオリティ!)のだから。

『あのぉ…あのぉ…うえっ』

子供が泣き出した。取りあえず俺は宥めてみることにしたのだったのだが…

プッ…ガコーンッ!!

俺の頬を何かが掠め、そして壁を破壊した。