寛貴side


「ごちそーさま」


ワイワイしながらも飯を食べ終わった俺達。


「私が食器洗いするから」

「俺がする」

「えっ……?何か今日協力的…。あ、そういえば、私の服は?」

「あっ…」


忘れてた…。


何だか頭が働かねぇ…。


ん?


何か体が熱い気がする…。

頭もぼーってしてるし。


寝不足か?


体が熱いのは、さっき栗原と話してて、つい熱くなっちまったからだろ。

まぁ、ついでに俺は、栗原が気になってるみたいだし?


栗原の勉強見てる内に仮眠でもすっか。


「お前の服はちゃんと干しとくから、お前は食器洗いしててくれ。俺もすぐそっち手伝うから」

「うん、ありがと」


ドキッ…


栗原の笑顔を見ると、心が温かくなる。こいつは、俺の天使か…?



「よし、勉強するぞ」

「えっ、もう?」

「ああ。結構休んだだろ?こんなに休んでちゃ、なんのために早く始めたか分かんねぇ」


俺達は、洗濯物干し、食器洗いを速やかに終わらせ休んでいた。


「う、うん。分かった。じゃあ、続きから――」


ヤ、ヤバくねぇか、俺。


さっきの体の熱っぽさは余計に熱さを増してるし、頭もガンガンする…。

これ、もしかして風邪か…?

でも、こんくらいの感じはたまにある。

それは、風邪じゃなく、寝不足の時だ。

じゃあ、これも寝不足だろう。