約束の時間まであと二十分。


 もし、少しでも遅れれば、圭くんにどんなに責められるかわかったものじゃない。


 そんな想いから、早めに用意を済ませたあたし。


 今、この時間に完了してしまった………。





 本当に、今日あたし圭くんとそのお友達と一緒にテーマパークに行くんだよね?





 圭くんと二人だけのお出かけだけは回避したかったために受けてしまったあたし。


 今更ながら、後悔している。


「はぁ~…」





 よくよく考えれば、別に圭くんと二人っきりじゃないほうがいいからとかじゃなく、他の考え方もあったんだよね。


 圭くんのお友達の予定があるなら、あたしとの約束はキャンセルとか………。


 だけどさ、あの圭くんだもん。


 何が何でも実行しそうっていう考えもあって………。


 結局、こういう選択肢をしてしまったんだけど………。


「はぁ、憂鬱だ………」