「はぁー…疲れた」


部屋の扉を閉めた途端、また漏れるため息。


何となく嫌な予感がして、アイツの後をつけてみたら…また絡まれてるし。


たかが帽子ぐらいで隠せないことに気付けよな。

……この家抜きにしても、容姿はいいんだから。

何で無自覚なんだ?


まぁ、中身は最強バカだけど。


平和を守る暴走族?

ツッコミ所がありすぎて、もう言葉が出ない。




しかも、アイツの暴走族になれ?


俺が一瞬変なこと言ったから、考えちまったじゃん。

はぁー…だせぇな。


アイツは元々何にも考えてねぇっつーの。


「俺…バカかも」