「えっ」エセルは声をもらした。 そんな事を考えた事すらなかったのだ。 しかし、アイリスが言っていた事を思い出す。 確かな事の筈だ。 「ホルストという者の存在は確かです。イヴさんが言っていた事も全て本当だと私は思います」 強い意志を込めて言う。 そんなエセルをレオルは温かく微笑みながら見つめた。